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Q.挙式スタイルの種類について知りたいです

A.日本と西洋の違い

結婚式について考える時、考えるべきことの一つとして、宗教的な意味での挙式のスタイルというのがあります。

挙式

お互いが信仰している宗教があればその形式の結婚式、というので良いのですが、日本人の場合にはあまり宗教の信仰を持っている人は多くありません。
では、宗教的にはどのような結婚式のスタイルがあり、それぞれどのような内容のものとなるのでしょうか。

まず、宗教的な挙式スタイルの中で、最も人気が高いのが「キリスト教式」の結婚式です。
チャペルでドレスを着て行うもので、最も馴染み深く、あこがれの結婚式だ、という人も多いのではないでしょうか。

他の式に比べてきらびやかな内容になりやすいために、人生の晴れ舞台として人気が高い式のスタイルとなっています。

キリスト教式結婚式にも「カトリック式」と「プロテスタント式」があります。
ただ、カトリック式はお互いがカトリックの信徒であることが条件となっているため、通常はあまり行なわれません。

また、この場合には「離婚が出来ない」などの強い誓約がかわされることになるため、やはり一般的な結婚式の形式ではないのが実状です。
比較的緩やかな縛りの中で行うことが出来ることから、プロテスタント式の結婚式を選択する場合が多くなっています。

次に紹介するのは「神前式」の結婚式です。
これは日本の宗教である「神道」にのっとった結婚式で、八百万の神に対して結婚の誓約をする、という形で行なわれます。

神社などで行われる事が多く、衣装もドレスではなく白無垢という着物が使われることから、「厳か」な雰囲気を感じさせるのが特徴です。

長い歴史を感じさせるような内容となっているものの、実際にこのタイプの式が国内で普及したのは大正天皇の結婚式以来であるため、それほど長い歴史のある結婚式、というわけではありません。

特徴的なプログラムとして「三三九度」を行うことで夫婦の契りを交わす、というものがあります。

次は「仏前式」について紹介します。
この形式の結婚式は、聞いたことがない、という人も多いのではないでしょうか。

日本は葬式などについては仏教式で行うことが多いものの、結婚式の仏教式についてはほとんどメジャーではなく、ほぼ見ません。

そもそもこのタイプの式に対応している式場が少ないということもあり、よほど2人とも敬虔な仏教徒である、という場合を除けば、あまり選択肢に入ることはないでしょう。

無宗教、というよりは多宗教の人が多い日本において、新しく生まれて普及しつつあるのが「人前式」という結婚式についてです。

上記の3つの式はいずれも「キリスト」「八百萬の神様」「仏様」と、洋の東西は違えど「神」に対して結婚を宣誓する、という特徴があります。

ただ、こういった形のない誓いをするよりは、参列してくれた人達に対して誓いを立てた方がよい、ということで生まれたのが人前式です。

人前式においては特定の宗教にのっとった結婚式ではないため、自分たちの思う通りにプログラムを作ることが出来るという魅力があります。
オリジナリティのある結婚式がしたいなら、この形式が一番の選択肢となるでしょう。

A.仲人は立てる?

結婚式というと、かつては「仲人」を立てて行う、というのが一般的でした。
結納からして正式に仲人に行ってもらうような結婚式が多く見られたのですが、時代と主にこの仲人の仕組みというのは廃れてきています。

実は、現在行われている結婚式の内、仲人を立てて行われているものというのはほんの1パーセント程度で、ほとんどの結婚式が仲人を立てずに行なわれているのが現実です。

それでは、何故仲人を立てないようになったのでしょうか?
その理由の一つと言えるのが「恋愛結婚」の普及です。

かつては自由恋愛による結婚ではなく、縁談による結婚というのが一般的に行なわれていました。
この場合には仲人がその縁談を取り持って、そこから結納(婚約)、挙式に到るまで世話をする、というのが一般的な制度となっていた側面があります。

これが恋愛結婚が主流になってきたことによって、「縁談」と「結納」の部分の必要性がそれぞれ「恋愛」と「プロポーズ」に置き換わり、仲人の仲介の必要性がなくなりました。

こうなった以上、式にだけ仲人を入れる、というのも不自然であり、必要性を感じない、ということで仲人を立てない式が多くなっています。

実際、仲人を立てずに式を挙げた人に仲人を立てなかった理由を聞いてみると「必要性を感じなかった」が88パーセントとなっています。

他にも「形式にこだわりたくなかった」という回答や「面倒が多くて嫌だった」というような回答も見られました。
特別な事情がない限り、もはや仲人についてはあまり考える必要はないでしょう。